-第205回-
生成AI(ジェネレーティブAI)の活用(2)
-どのように活用するのか-

前回は知っておくべき生成AIの特徴についてご説明しました。
今回は、生成AIをビジネスに活用する方法を説明したいと思います。
生産年齢人口の減少が今後も進んでいくことが予想されるなか、人材の採用が難しい企業も増えてきていると聞きます。生成AIを活用することにより、生産性を高め人材不足に対応するとともに、中小企業が他社に差別化することは十分に可能です。

以下に活用方法を説明します。

1.顧客分析の自動化
中小企業は、より限られたリソースとなっているため、顧客に対してカスタマイズされた商品やサービスを提供することが難しい場合があります。生成AIを用いて、過去の顧客データから嗜好を予測することができます。これにより、顧客に合わせた商品やサービスを提供することができます。また、自動で分析することにより、顧客の変化に迅速に対応することができます。

2.自動化されたマーケティング
生成AIを利用することで、商品やサービスに関連する効果的なキャッチフレーズや広告を自動的に生成することができます。また、広告の配信を自動化することにより、効果的にターゲットを絞ることができます。

3.自動化された画像・音声の生成
生成AIを用いることで、画像や音声を自動的に生成することができます。例えば、商品の画像を自動的に生成することで、商品の説明をより分かりやすくすることができます。また、商品説明動画を自動的に作成することにより、顧客へのアプローチ力を効率的に向上させることもできます。

4.自動化された翻訳
海外展開を行う場合、言語の壁が課題になることがあります。生成AIを用いることで、自社の製品やサービスを翻訳し、グローバル市場で展開することができます。

5.プロセスの自動化
生成AIを利用することで、業務プロセスの自動化を行うことができます。例えば、顧客からの問い合わせに対応するチャットボットを導入することで、オペレーションの効率化を図ることができます。メールの文言を指示内容に合わせ自動作成させることも可能です。

これらの方法を活用することで、より効率的にビジネスを行うことができ人材不足に対応することができ生産性が向上します。さらに、既に利用されているエクセル、ワード、パワーポイントと連動させて活用することにより更に業務効率が向上されますので、活用を考えてみてはいかがでしょうか?

NPO法人中野中小企業診断士会 堀川 一