-第199回-
創業への不安を乗り越えて一歩踏み出す(2)
-創業には一緒に頑張れる仲間の存在が重要-

 前回は、創業することで、どんな人の役に立ちたいかを考えることについてお伝えしました。次にその後によくある質問です。「本当に創業できると思いますか?」と問われます。えっ?と驚かれるかもしれませんが、年齢などに関係なく多い質問です。創業のきっかけを求めて、創業相談や創業セミナー、創業塾に来られる方々がいます。その方々に次にお伝えしたいのは、「創業仲間の存在」です。そのためには、「創業への熱い想いを持つ」ことが必要になってきます。この2つの視点が必要です。

1.「創業への熱い想いを持つ」
創業のアイデアを思いつき、この人たちのために役に立ちたいと思い始めたら、考えてほしいのは、「この人たちのためにやり遂げるぞ!」という情熱を持ち続けることができるかという事です。いくら良いアイデアでも、ずっと情熱を持つことができなければ、創業して成し遂げたいことを実現することができません。そのためにも、熱い想いを持ち続けることが大事です。

2.「創業の仲間を作る」
 創業は、独りではできません。会社に勤めていると、上司や先輩、同僚、部下など一緒に仕事を頑張れる仲間が存在します。しかし、創業する際は、独りで始めることが多いです。まして、初めてのことだらけで何をしてよいのか、不安でいっぱいになる人も多いです。一緒に創業への熱い想いを語り合う仲間がいることで、お互いに切磋琢磨しながら、創業に向けてステップアップしていくことができます。

実際、創業に際して、一緒に頑張れる仲間がいたから創業できたというお話はよくあります。ぜひ、創業への不安を取り除くために創業相談や創業セミナー、創業塾などに参加してみてください。そして、創業の仲間を作ってみてください。

〈創業仲間ができた地で、創業をした例〉
 Bさんは、住んでいる地域の創業セミナーに参加し、別の地域で創業を志していました。しかし、創業セミナーで多くの仲間ができ、一緒に切磋琢磨しながら頑張っていこうという気持ちが強くなり結果、仲間がいる場所で創業しました。現在も、ずっとお互いに励まし合いながら、事業継続・成長をしています。

NPO法人中野中小企業診断士会 石井律子
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