-第71回-
ビジネスアイデアを考えよう(1)
―ターゲットを変化させ新たなビジネスアイデアを生み出す―

「どのようなビジネスを行うか」ということがビジネスの出発点ですが、最初にて最大の悩みなのではないでしょうか。すでにビジネスを始めている方も、創業を目指す方も皆良いビジネスアイデアを生み出すため日々悩んでおられるかと思います。

新しくビジネスを始めるには、これまでになかった画期的、斬新なアイディアが必要と思われるかもしれませんが、現在の世の中には多くの様々なビジネスモデルが存在しており、また日々生み出されています。

このように多くのビジネスモデルが氾濫する中で、全く新しいビジネスアイディアを生み出していくことは難しいと思われている方も多いと思います。

そこで今回は、ビジネスアイデアを生み出す考え方の一つとして、「ビジネスを3つの視点で捉え、その視点を変化させることで新しいアイディアを生み出す」という手法を紹介したいと思います。

ビジネスを捉える3つの視点その1
「Who(誰に)」
まず第1の視点として挙げられるのが、「誰に」と言う視点です。ご自身の商品・サービスをどのような人たちに提供するのかを考えます。代表的なものとしては次のようなものになります。
1.性別(男性向けなのか、女性向けなのか)
2.年齢(若者向けなのか、高齢者向けなのか)
3.地域(都会に住む人に向けてなのか、地方に住む人に向けてなのか)

この「誰に」の視点を変えることによって新しいアイデアを考えます。例えば、男性向け商品だったものを女性向けに開発できないか、若者向けのサービスを高齢者向けにできないかなどといった具合です。

(事例)女性向け日本酒の開発に挑戦するA酒造会社
A酒造会社は、中高年の男性向け商品が主体で伸び悩んでいました。新たな顧客獲得を目指し女性向け日本酒の開発に着手。女性の意見を取り入れ、口当たりやラベルなどを工夫しました。販売後は徐々に日本酒に興味を持っていた女性たちに広がり、売上は順調です。

この事例のように、ターゲットを変化させることによって新たな市場を作るビジネスアイデアを生み出していくことができるのです。

次回は、残り2つの視点「何を」「どのように」について述べたいと思います。

NPO法人中野中小企業診断士会 石川拓也

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