-第50回-
起業のアイディアをカタチにする(1)
- 起業のアイディアを出すにあたって、たった 1つの最も重要なこと -

起業のアイディアといっても色々ありますね。
業種も様々ですし、考えていくうちに内容も変わってきたりして。
ここでは私の普段の相談業務からの経験をお話ししたいと思います。

色々な人の相談に乗るうえで私が一番重要視しているのは、ご本人にとって本当にやりたいことなのかということです。
本当にやりたいことであれば、起業にあたってやるべきことがたくさんある中でも、きっとやり切れるでしょう。

その人にとっても、やりたいことをやるのが幸せではないでしょうか。
起業をするというのは、誰かに言われてやることではなく、自分から進んでやることという面が大きいですので、自分が積極的になれることの方が良いでしょう。

まず漠然と今まで良かったことを思い出してみてください。
事業は人に感謝され、それをお金というカタチで表現してもらうものという考え方もできます。
今まで自分も良かったし、相手も喜んでいたことの中から、起業のアイディアを探していきましょう。

今後の起業の活動の中で、迷うところがあれば、まず自分のしたいことという観点に立ち戻ってみると良いかもしれません。

<自分のしたいことを選んでうまくいった例>
ある人は何となく飲食店をやりたかったので、オープン前に有名店の飲み歩きをしたそうです。
そんな中で自分としてはやはり賑やかな店が良いと感じ、一杯でも一皿でも500円のバルをひらいて「ワンコインバル」と名付けました。
うまく行っているようです。

次回はお客さん、顧客と商品という視点から、アイディアを固める方法について考えてみましょう。

NPO法人中野中小企業診断士会 杉野洋一