-第48回-
起業への不安を乗り越えて一歩踏み出す(1)
~起業することで、どんな人の役に立ちたいですか~
起業セミナーや起業のご相談で、よくある質問です。『こんなこと考えてみたんですけど、これって起業できますか?』
起業を考えるにあたり、「こんな起業アイデアってどうかな?」「これって、もっと便利な方法あるんじゃないのかな?」
「私、今まで体調がよくないことが多かったけど、これに出会って、人生が変わった。私も、役に立てないかな?」なんて、
お話をよく耳にします。
今、読んでいるあなたも、そんなこと考えたことありませんか?
これらの起業アイデアから、実際に起業した子育て中のママや子育てがひと段落した女性のお話です。
では、この後、どんなことを考えていけばよいのでしょうか。2つの視点を考えてみる必要があります。
1つ目は、あなたが役に立ちたいと思っている人は、どんな人でしょうか。
どんな悩み、不安、不満、問題、希望、要望などを持っている人でしょうか。具体的に考えてみてください。
2つ目は、その人がどのような状態になったら、うれしいですか?
悩み、不安、不満、問題が解決したとき、もしくは、希望、要望が叶ったときでしょうか?
幸せにしたい人がニッコリ笑っている状況がどんな時であるか具体的に考えてみてください。
この1つ目と2つ目の変化が重要です。
この変化に人は、価値を感じます。
この価値に期待をして、ヒトは商品、サービスを購入します。
その効果が思った以上に満足をすると、お客さんは、また購入します。
そして、クチコミや紹介によって、広まっていきます。
ぜひ、起業アイデアを思いついたら、まず、この2つの視点で情報収集するところから始めてみてください。
周りの人に聞くのもよいかもしれません。
〈起業アイデアから実際に起業した例〉
Aさんは、学生のころ、英語がとても苦手でした。
試行錯誤の結果、英語が大好きになり、TOEICで満点が取れるまでになりました。
この編み出した独自のメソッドを生かして何とか世の中の役に立ちたいと決心し、英会話教室を開くまでになりました。
NPO法人中野中小企業診断士会 福島律子