-第122回-
起業するならあなたのフラッグを決める!
-売上UPの最短距離を行く-

起業しようとしている人に話を聞くとほとんどの人が
「自分のフラッグが分からず何となく起業しよう」としています。
だから失敗する人が多いのです。
コロンブスが新大陸を発見した時、旗を立てたように、ここは私の領域だ、私はここにいるこれを明確に決めなければなりません。

ちなみにあなたはどうでしょうか?
以下の質問に答えてみてください
➀あなたは何を売っていますか?
➁ライバルはいますか?
➂それをあなたから買う理由は何ですか?

この質問に明確に答えられなければ、起業を成功させるのは難しい。
だからこそ、上記の3つの質問に答えられるよう努力してください。

ここでは、私の経験からフラッグを決めることが売上を上げる最短距離だということをお話します。実際、私もこれがわかって、大きく飛躍することができました。しかし、起業当初まったくそんなことを考えていませんでした。 だから、私のコンサルタントデビューは大きな失敗からはじまりました。
私が、コンサルタントとして独立した時に、初めてセミナー開催をした 時の話です。某大手上場会社の2万社あるメルマガリストを使って、セミナー集客をしていただきました。その時のセミナー内容は、私も元々銀行員であったために、「中小企業が銀行からお金を借りやすくする」セミナーでした。今、考えるとセンスのかけらもないのと、銀行を離れて10年もたってしまった私が、このセミナーをしたのか恥ずかしい限りです。
結果は、さんざん、20,000社にメルマガしていただいたのに、申込は、なんと、なんと《1名》反応率0.005%! サイコロで5回連続1が出る確率が0.01%だから、それより低い。そして、ありえないことに、1対1の90分セミナーで、参加していただいた 女性社長は、20分後、夢の世界に旅立たれました…… 熟睡。 自分の力のなさを痛感し大きな挫折を味わいました。
失意していると 同時に、なんで人が集まらなかったかをぼーっと考え続けました。 銀行を退職して10年もたつ人からお金の話を聞いてみたいか? 貴重な時間を使って、ビジネスに活かすためにセミナーに行くのに。

では、だれか私の話を聞きたい人はいないか?

そんなことを考えて1か月がたつころ、前職で取締役をしていた、 葬儀業界のことが頭をよぎりました。 葬儀業界は、家族葬になりどんどん競争が厳しくなりはじめていました。 たまたま私がいた葬儀社は、業界の中でも革新的なベンチャー企業として知られていました。もしかしたら、あの会社が何をやって成長しているのかを、知りたい経営者はいるのではないか?だったら、あの会社でやっていることを元取締役である私がセミナーで話したら、 聴きたい経営者はいるのではないか? もう、独立して4カ月売上0で追い込まれていました。とにかく、やってみようと。葬儀社のリストをネットから1件1件探しだし、 1か月かけて、関東にある葬儀社700社のリストができました。そこに、FAXでセミナー案内を送りました。タイトルは、「地域密着で売上2億円UPセミナー ~〇〇葬儀社の真実~」
その結果なんと、12社が参加してくれました。 反応率0.005% ⇒ 1.7%  ざっと340倍! そして、セミナー終了後名刺交換の列と、当日にコンサル契約が2社成立。まさに、起死回生でした。すいません、つい熱くなってしまいました。
私の知人にも
・「怒りを笑いに帰るクレームコンサルタント」の谷厚志さん
・セミナーコンテスト主催の「パーソナルブランディング」の立石剛さん
・知ってる簡単な単語を組み合わせるだけで英語が伝わる「ずるい英語」の青木ゆかさんそれぞれが、自分のフラッグをしっかり立てて成功しています。

つまり、自分のフラッグを明確に立てることが成功への第1歩なのです。
ぜひ、起業に成功したいのなら本気でフラッグを見つけてみてください。

NPO中野中小企業診断士会  小泉 悟志

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