-第93回-
知らなくては損する補助金・助成金活用(1)
-どのような補助金・助成金があるか知ろう-

補助金や助成金のことご存知でしょうか?
補助金・助成金は、融資とは違い、そのどちらも国や地方公共団体から受け取ることのできる返済不要なお金です。助成金は、国や地方公共団体が示す受給要件に満たしている場合は、原則だれでも受け取ることが出来るお金なのに対し、補助金は、申請を出しても受け取れない場合があるといった違いはありますがほとんど同じと考えていただいてよいでしょう。
そのメリットは何でしょうか?
メリットはなんといってもお金がもらえることです。会社のやろうとしていることと、国やそれら支給機関が目指す成果と合致した時は比較的簡単にもらうことができます。お金を使う目的は明確にしなくてはなりませんが、これから全額自己負担として考えているお金のうち、一部を負担してもらえるのはとても役立ちますね。
しかし、補助金・助成金は聞いたことがあり活用したいけどどのような補助金があるのかわからない事業主の方も多いのではないでしょうか?
まずはインターネットを利用して自分の事業にあった補助金を探してみましょう。以下に補助金のサイトを記載しますので一度ご覧になってください。自社の事業に合う補助金が見つかるかもしれません。もちろんよくわからない場合は専門家に相談すれば適切な補助金をご紹介はいただけると思いますが、自分の目で確かめてみることも大事です。

【インターネットでの補助金・助成金情報】
(1)中小企業庁の補助金
毎年新年度(3~4月)から公募している「創業補助金」(最大200万円)などがあります。
http://www.chusho.meti.go.jp/koukai/koubo/
(2)経済産業省の補助金
中小企業向けに毎年公募している「小規模事業者持続化補助金」(最大50万円)などがあります。
http://www.kanto.meti.go.jp/chotatsu/hojyokin/index.html
(3)地方自治体の補助金
例えば東京都では以下のような補助金の公募を行っています。
http://www.tokyo-kosha.or.jp/support/josei/#table6
(4)厚生労働省の助成金
厚生労働省では、従業員雇用関係などで「助成金制度」があります。助成金は審査・採択されるものではなく、要件を満たした事業者全員が受給できるものとなります。
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/joseikin_shoureikin/

(事例)創業補助金を活用した事例
インターネットの普及や書店の大規模化、ゲーム機の普及等による娯楽の多様化により書籍の売上げが1990年代後半から減少していました。創業者は、セレクトした本や地域のこだわりの食材の販売に加え、料理の提供とくつろげる居心地のよいカフェを主体とするブックカフェでの創業を考え、ブックカフェに必要な棚など資金調達として必要な一部として創業補助金を活用し創業を実現しました。

自分の事業の想いを実現させるために、資金の一部を負担してくれるのはありがたいことです。事業に合う補助金を活用していきましょう。
次回は活用しやすい補助金の説明をいたします。

NPO法人中野中小企業診断士会 堀川 一